2018-03-19UP!

ただ、気のまま、思いついたままに不定期でブログで書いている小説「ベガの母船」ですが、気がつけば1年近く続きを書いていませんでした。
この1年とても忙しい毎日を過ごして来ていて、こういう気まぐれ小説を書いていたことも忘れかけていましたが、ふと思い出して、続きの映像が見えて来たので、久しぶりに続きを書きます。
(小説ベガの母船04のつづきです)

「まぁ、そのうち思い出すさ。久しぶりの再会なんだから、今日は一日遊ぼうよ。」と言って私の手を取り、上空50mくらいのところへと浮かんだ。
私とピラを見上げてロイが言った。
「それでは、また後ほど会いましょう。この世界を存分に楽しんで来てください。」
「イーリアのことは僕に任せて。」と言い、無邪気な笑みを見せて、飛び始めた。

「空を飛ぶのって初めて!すごく気持ちいいね!」
「いまの地球人は空を飛べないんだね。昔は飛んでいた時期もあったはずなのに。飛べないことにも意味があるんだろうけどね。」
「え?どういう意味?」
「不自由から学ぶ自由といったところかな。」
「なるほどね。自由が当たり前だと、何が不自由か分からないものね。で、いまからどこへ行くの?」
「会わせたい人がいるんだ。僕の兄だよ。」と言って、先ほどとは違った感じの街へと降りて行った。
江戸時代の街並みのような風景で、道には見たことのないような生物が歩いていた。
大きさは小型犬くらい、四角い顔をし、頭は禿げ上がっていて、目も四角い、口の形は横長で四角く、鼻は無い。
まるで軽トラのような顔をした動物が、4本足で歩いている。

「あの動物は何?なんだか軽トラみたいな顔をしているね。」
「ハハハ、そうだね。君たちの軽トラが、こっちのをマネしたんじゃないの?あれはロッコっていう生き物なんだ。ここではかわいいペットだよ。愛嬌のある顔をしてるでしょ。」
「へぇ〜、ロッコって言うんだね。たしかに愛嬌があってかわいいね。」
少し歩くと、お茶屋があった。
「ここで休んで行こうよ。」と話していると、一人の青年が歩いて来て、ピラの肩を叩いた。
「やぁ、ピラ!」
ストレートのロングヘアで髪は水色。光沢感のある水色がかったシルバーの袴を着ている。
年の頃は20歳くらい。ピラが大人になったような感じの青年だった。ただ肌の色は、ピラと違って色白だった。
「もしかして、ピラのお兄さん?」
「うん、はじめまして、イーリア。僕の名前は、ジュリ。またの名を龍二とも言う。ピラとは兄弟だけど、母親は違うんだ。」
「はじめまして、ジュリ。ピラとそっくりですね。違うのは肌の色くらい。」
ジュリもまた、初めて会うのに、どこかで会ったことがあるような感じがする人だった。

(つづく)

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