ベガの母船 執筆中のおはなし

2017-07-07

思いついた時だけ書くスタイルで続けているこの小説「ベガの母船」ですが、実はこのストーリーは、創作といえば創作なのですが、創作でないといえば創作でないのです。

というのは、このストーリーは、机に向かって頭を使って書いているものではありません。

夢の中で出てきたストーリーや、脳が瞑想モードの時に出てきたストーリーを文章にまとめて書いています。

登場人物の名前はみんな、私が考えた名前ではなく、瞑想中に出てきた人物に、「あなたの名前は何ですか?」と聞いて、本人から返答された名前です。
私の意識は抜けそうな状態の時に来る答えなので、私が考えた名前という感じではありません。

カロリーナさんの時は、最初「キャロリーナ」と聞こえたのですが、もう一度聞き返すと「カロリーナ」と聞こえたので、カロリーナと呼んでいます。
彼女は見た目はインド系の方なので、いつかインドへ行ったら会えるのかな?と思ったりしています(笑)

少年「ピラ」は、最初「ピラ」か「ビラ」かよく聞き取れなかったのですが、もう一度聞き返すと、「ピラ」と聞こえたので、ピラと呼んでいます。

この2人は、特に私との縁が深いような感じがします。
細かいことは、まだ聞けていないので、また聞けたら小説の続きとして書こうと思います。

瞑想中に登場する人物は、実際に実在することがあります。
これまで会ったことのない人が瞑想中に出てきて、その人に後日会うことになる経験をしたことがあります。
あとは顔は少し違うけど、この感覚はあの時瞑想中や夢の中で会った人だ、と感じることもあります。

瞑想中や夢の中で見ている映像には、未来の情報が含まれていることもあるようです。

まだまだ知らない世界がたくさんあって面白いですね。

ベガの母船04

2017-06-22

(小説ベガの母船03のつづきです)

「母船の中を案内しますので、付いて来てください。」

「はい、ロイさん。」

「ロイでいいですよ。」
「私もカロリーナでいいですよ。これから仲良くしましょうね。」

「はい、ロイ、カロリーナ。ってなんかまだ言いにくいですが、これからよろしくお願いします。」

自動ドアが開き、廊下に出て歩こうとすると、来た時のように、少し体が浮いて、滑り出すように勝手に体が進んで行った。

「あの、この母船の中を歩こうとすると、体が浮いて勝手に進んで行くようなんですが、これはどうなっているのですか?」

「この母船の中では、全てが想念によって現れるのです。だから、進みたい方向に想いを定めると、そちらの方へと体が浮いて滑って行きます。」とカロリーナが答えた。

「そういうことなんですね。そしたら気持ちが散漫になると、想った方向へ進めないんですか?」
ゴツン!と、ちょうど今、気が散っていて壁にぶつかってしまった。

「気を付けてくださいね。私も幼い頃はよくそんな風に壁にぶつかりましたよ。」とロイが答えた。

「私はこれから用があるので、ここでお別れします。また後で会いましょう。」と言ってカロリーナは壁の中へと消えて行った。

「ところでロイは声が低いですね。見た目から想像すると女性らしい高い声で話しそうなのに。」

「イーリア、私は男ですよ。」

「え?!見た目が美少女だから、女性とばかり思っていました。それは、失礼しました!」

「いえいえ、私たちの星では、女性も男性もあまり関係ないので気にしないでください。地球でいうところの男女のイメージとは違っています。恋愛も男女問わず自由ですし、子供を産むのも男女関係ありません。」

「そうなんですか!なんだか、地球と概念が違いすぎて聞きたいことが多すぎて、何から聞こうか迷いますね。」

「時間はたっぷりありますから、何でも聞いてください。」

廊下を抜けて自動ドアが開くと、そこはまるでヨーロッパの街並みのように、古く立派な建物が並んでいて、多くの人々が行き交い、一つの都市に来たようだった。

「え?!ここは母船の中ですよね?
まるでどこでもドアでヨーロッパに来たみたいです。」

「ハハハ、どこでもドアと似たような概念のものはありますが、違いますよ。ここは母船の中です。
この母船は、外から見るよりも、中はずっと広いのです。」

「そうなんですか!こんな世界があるなんて、ほんとに驚きの連続です。」

「紹介したい人がいるので、今から呼びますね。
ピラ〜、遊びに来たよ〜。」
と街に向かってロイが叫ぶと、すぐに目の前に少年が現れた。

髪の色はシルバーで、ストレートのおかっぱ。
年の頃は、10歳くらい。
肌の色は、なんと緑色だった。
白い上下の服には、黒い縦のラインが入っている。
幼い無邪気さと、活発そうな足取り。
瞳は凛々しく、賢そうな感じがした。
少年は、無邪気な笑みを浮かべてしゃべり始めた。

「イーリアが来たんだ。会いたかったよ〜。
僕の名前はピラ。よろしくね。」

「はじめまして、ピラ。
君、地球人じゃないよね?
会ったことないはずなんだけど、でもなんだか会ったことがある感じがするな〜。
どうして私のことを知っているの?」

「イーリアは覚えてないんだね。まぁ、地球に行っちゃったんだから、仕方ないか。
僕らはずっと友達だったんだよ。君が地球に行ってからだって、僕は何回も君の様子を見に行って、夢の中に現れたりしてた。僕から会いに行くだけじゃなくて、君が呼んで現れたこともあったじゃないか。でも覚えてないかな。」

「う〜ん、そうだったかな。だから会ったことがあるような感じがするのかな。」

(つづく)

ベガの母船03

2017-03-29

(小説ベガの母船02のつづきです)

「ところでカロリーナさんは、どうして私のことをずっと見守っていたのですか?」

「そうですね・・・何から話しましょうか。
実は、あなたと私は遠い過去、姉妹だったのです。
その頃、私たちは四姉妹でした。
私は上から2番目。あなたは4番目です。
そして今、この広い天の川銀河でバラバラになった姉妹達を探し、見守ってきました。」

「残りの2人は今どうしているのですか?」

「それが・・・事情があって会えないのです。。」
瞳を伏せたカロリーナさんの悲しい気持ちが伝わってくる。

「カロリーナさんは、私のお姉さんだったのですね。お会いできて光栄です。
ずっと見守ってくれていたなんて!ありがとうございます!」

「今まで危険な目に遭遇しても、助かるような事がたくさんあったでしょう。」

「そういえば、思い当たることがあります。
原付バイクに乗っていた時に、車と接触事故を起こしてバイクごと倒れたのに、体は小さな傷で済んだことがありました。
他にも、カレーを煮込んでいる時に、鍋の上で固いルーを包丁で切り落とそうとしたら、手が滑って危うく人差し指を切り落としそうになったことがありました。あのまま指を切り落としていたら、指カレーが完成してしまうところでした。
こういうのも全部カロリーナさんが守ってくれていたのですね。」

「事故はそうですね。カレーの件は知りませんでした。(笑)
あと、あなたはよく寝坊をするので、いろんな事象を使って起こしに行っていたのですよ。ガチャンと物を落としたり、電話やメールを鳴らしたり、最終手段は時間ギリギリに脳内に呼びかけて起こしていました。」

「あはは、そうでしたね!そんなことがよくあった気がします。あれはカロリーナさんの仕業だったのですね。(笑)」

2人で笑っていると、部屋の自動ドアが開き、銀色のスーツを着た中性的な女性が入って来た。
ショートカットの金髪、スラリとした体格で、背は少し低め、肌は透き通るように白かった。年の頃は、カロリーナさんの少し下くらいに見えた。
キリッとした凛々しい瞳をこちらに向けて、言った。

「はじめまして。ロイと言います。あなたがイーリアですね。カロリーナから常々噂は聞いています。
お会いできる日を楽しみにしていました。」
声は意外に低めだったが、ニッコリと微笑んだ顔は、あどけなくかわいらしい。

「はじめまして、ロイさん。私のことを知っているのですね。普段の抜けている所がバレているようで、なんだか恥ずかしくなります。」

「それもあなたの個性ですから、恥ずかしがることはないですよ。それはそうと、宇宙の旅は楽しんでいただけてますか?」

「はい、とっても楽しいです。未知の世界が広がっていて、もう不思議で聞きたいこたばかりで、何から聞いたらいいか迷ってしまいます。」

「それは良かったです。私に分かることでしたらお答えしますので、何でも聞いてください。
私はカロリーナと同じベガに住む者です。ベガはあなたが住んでいる地球とは違っているところがたくさんありますから、来ると楽しめると思いますよ。
ちょうどあなたたちの世界でいうところのディズニーワールドのイメージと似ているかもしれません。」

「そうなんですね!それはぜひ行ってみたいです!」

「はい、この母船はベガへと向かっています。でもその前にあなたに見ていただきたいところがあります。」

(つづく)

ベガの母船02

2017-02-08

(小説ベガの母船01のつづきです)

「はじめまして。イーリアといいます。
私のことを知っているのですか?」

「もちろん。あなたのことを遠い宇宙からずっと見守っていました。まずはここから宇宙へと旅に出ましょう。」

その時、部屋の大きな窓にスクリーンが映し出された。
そこには、宇宙の深い青を背景に様々な星が煌めいていた。手裏剣のような形の星がたくさん通り過ぎたり、黄色と黒の弓矢の的のような惑星が回転しながら浮かんでいたり、縁がギザギザの太陽が浮かんでいたり、渦を巻きながら形を変え踊っているかのような塵の大群が見えたりした。

「ここに映し出されているのは、今母船で通過している宇宙です。宇宙は広大で、みなさんが想像もつかないくらいに多くの神秘が存在し、無限のパワーを持っています。
そして互いに影響し合いながら秩序を保っています。
一つ一つの惑星もまた同じです。
実は、私たち一人ひとりの生命の形は、この宇宙と同じ形で存在しているのです。
だから、生命は皆無限なのです。
ちょっと難しい話になりましたね。
まずはこの宇宙の芸術的な景色を楽しみながらワインでも飲みましょう。」

「あ、はい。・・・あの私、アルコールがダメなのでお茶にしてもらえますか?」

「ここのワインは葡萄ジュースのようなものなので大丈夫ですよ。飲んでみてください。」

すると、どこからともなく、テーブルにグラスワインが現れた。

「え?!どういうことですか?マジックですか?」

「マジックではありません。私たちは想念によって、何でも創り出すことができるのです。この空間にいると、コツさえ掴めば誰でもできますよ。試しに、いま欲しいものを思い浮かべてみてください。細かなところまでイメージできるとうまく現れてくれます。」

目を閉じ集中してイメージをしてから目を開けてみると、テーブルの上に、生クリームとメイプルシロップが添えられたパンケーキが現れた。

「うまく行ったようですね。成功しているかどうか、食べてみてください。」

食べてみると、外側は美味しそうなパンケーキだったが、内側がスカスカで、私がイメージしていたパンケーキとは違って美味しいとは言えないものだった。

「ハハハ、中までイメージしていなかったのですね。外側だけでなく、中までしっかりとイメージしないといけません。
イメージしたものだけが、しっかりとその通りに現れるのです。
まぁ、気を取り直して、ワインを飲んでみてください。」

一口飲んでみると、口の中いっぱいに葡萄の芳醇な味と香りが広がり、今まで飲んだことのないような深い味わいだった。

(つづく)

ベガの母船01

2017-01-30


小説「ベガの母船」を書き始めようと思います。

この小説は、思いついたままに書き進めて行くので、構成など何も決まっていません。
これからどんな展開になるのか、どんな結末を迎えるのか、書いている私自身も分かりません。
ただ、気のまま、思いついたままに不定期でブログで書いて行こうと思います。
主人公の名前は、イーリアとしておきます。

それでは、はじまり、はじまり。

***********

ある晴れた日の夜、誰もいない草原に寝転んで、目を閉じ、これまでの事を考えていた。
目を開ければ、一面、深い青の壁に無数の星が煌めいている。
深い闇を突き抜けて照らすあの星達に、すべてを預けられたなら・・・。

そしてまた目を閉じて、深呼吸を一つ、二つ、三つ。

と、その時、キーンという音と共に、瞼の向こうに激しい光が感じられて、とっさに目を開けると、夜空に巨大な母船が浮かんでいた。

驚きで目を丸くして、瞬きを忘れて母船を見つめていると、どこかから私を呼ぶ声が聞こえて来た。
いや、どこかではなく、頭の中で響いていた。

「こっちにおいで」

母船の光を見つめていると、なんだかとっても心地よくなり、意識が吸い込まれるように朦朧として行く。
夢見心地の気分で、そのまま体ごとスーッと母船に吸い込まれて行く。

ふいに正気を取り戻し周りを見渡すと、ここは母船の中のようだった。
ベージュの床に銀色の壁、緩やかにカーブしている通路がずっと先まで続いている。
入り口らしき扉は見当たらないが、どうやって入って来たのだろうか。

とりあえず、通路を歩いてみようと一歩踏み出すと、体が勝手に先へ先へと滑っていった。
よく見ると、床を滑っているのではなく、体が少し浮いている状態で滑っているようだった。

通路の先には、大きな円形のホールがあり、興味深く中を見渡したが、体は勝手にその先へと滑って行く。
その先の通路を抜けると、自動ドアが開き、ミーティングルームのような部屋へと入って行った。
そこには背の高いテーブルとイスが置いてあり、私の体は奥のイスへと滑って行き、そこに座った。

少ししてから自動ドアが開き、ワイン色のエナメルの靴、銀色のスーツを着た女性が入って来た。
カールしたセミロングの黒髪を一つに束ねて、肌は浅黒く、瞳は大きくくっきりとした二重まぶた、インド系のような顔立ちの美人な女性。
年の頃は、30歳前後くらいだろうか、左腕にはカルテのようなものを抱えていた。

「やっと会えましたね、イーリア。
あなたに会える日を楽しみにしていました。
私の名前はカロリーナです。よろしく。」

(つづく)

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