2017-03-14

以前ブログで、「私の音楽の原点」を書きましたが、今日はもう一つの原点について書こうと思います。

この原点の事を今また思い返したきっかけは、あるテレビ番組でした。
昨年末に録りためた録画を最近になって見たのですが、なんとそこに、いつも髪を切ってもらっている美容師の尾熊さんが登場しました。

通りすがりの方にインタビューをして、家までついて行く番組です。
この番組を見ると、尾熊さんは、美容師以外にも色々なボランティア活動をされていたり、講師等もされているようです。
そして、昨年11月には、ガンの方のための医療美容サロン「イルミエール」をオープンされたようです。

医療美容の道を歩み始めるのには、原点となる出来事があったという事。
それは、私の音楽のもう一つの原点と似ていたのでした。

尾熊さんは、友人に頼まれて、その友人宅で、ガンの奥様の髪を切ったそうです。
ガンの方は、普通の美容室には通いづらく、ずっと行けなかったそうです。
髪を切り、綺麗にセットをして鏡を見せると、奥様がぽろりと涙を流して喜ばれたそうです。
その時から、ガンの方のための医療美容室を開こうと心に決めたとのこと。

思い返せば私が20歳の頃、八王子駅の東急スクエア前で、軽音楽部のメンバーでゲリラライブをしました。

最後、メンバー全員で、クラブのオリジナルソングを歌いました。
青春の熱い想いをいっぱいに。
生命のエネルギーが漲り、みんなで想い一つに歌っていました。

そうしてライブが終わると、一人のおばあさんが涙を流しながらこちらに来て、私の手を握りこう言いました。

「私はガンの宣告を受けて、もう生きる希望を失くしてしまっていたのですが、いまあなた達の歌を聞いて、生きる希望が湧いて来ました。ありがとう。」

この時、私は初めて歌う側としての音楽の力を実感し、自分の一生を音楽に捧げようと、改めて心に誓いました。

以前のブログで、「私の音楽の原点」を書きましたが、あの時は音楽を聞く側として、音楽に救われ、音楽の力を実感したのですが、この時は、初めてアーティストの側として、その力を実感できたのです。

この2つの原点は、この先もずっと私の音楽人生を支えて行くことになると思います。

こうして、原点を思い返していると、なんだかとっても歌を作りたくなり、歌いたくなります。

▼このページをシェアする▼
Copyright© イーリア オフィシャルサイト All Rights Reserved.