2014-12-17

心のマザー

(短編小説「心のマザー」連載中です。カテゴリの心のマザー短編小説を開いて順に読んで下さい。)

懐かしいような高音の響きが身体中を駆け巡る。
音に身を委ねながら、流れるがままに時を渡って行く。
じんわりと込み上げて来る歓びが、時はもうすぐだと告げる。

目を開けられなほどの眩しい白い光が一面を照らし出し、ゆっくりと七色に変わって行く。
周りを見渡すと、何千億、いや、もっと多数か、とにかく数えきれない人々がふわりと地面から舞い上がり、歓び踊っていた。

私自身もその一人である。
次の瞬間、また大多数の人々がどこかへ消えて行った。
そこからまた新しい人々が現れ、また消えて、何度も大勢の人々が入れ替わって行く。

そんな光景が一段落したその時、金色に輝く神々しい如来が姿を現した。
如来は私たちの頭の中に語りかける。

「この場に集い来て、今私の声を聴いているあなたたちは、後世で共に同じ時代に、人間の体を持ち生まれ来るであろう。
蒼く輝く美しい星が終末を迎える時がやがて来る。
その時を救うのは、そう、あなたたちなのです。
どうか共に1つの愛を誓って、1つの生命体の意識を持って、その星を救いたまえ。
蒼き星の行方はあなたたちの手にかかっている。
あなたたちが、私と同じ1つの光の存在だということを、どうか忘れないで下さい。」

ある一人が如来に質問を投げかけた。
「この今という時の記憶は、後世でも持っていられるのでしょうか?」
「それはあなた達次第です。今この時を思い出す鍵となるものが一つ。それは、クリスタル六角柱。これを手にした時に、記憶が蘇ることがあるでしょう。」
そう告げ終わると、大地に大振動が起き始めた。
そして、どこからか大きな波がやって来て、全てを呑み込んで行き、私はそのまま意識を失った。

(終章へとつづく)

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